【社長の独り言】No.21「産業医面談(休職・復職)について」
▪️休職・復職面談
産業医面談は、休職の開始時、休職期間中、復職の判断時の3つのタイミングで実施され、休職者の健康状態を評価し、復職の可否判断や適切な職場復帰プランの作成、そして復職後のフォローアップを行います。
面談では、主治医の診断書を基に産業医が従業員の心身の健康状態や、復職後の業務に耐えられるか、生活リズムが整っているかなどを専門的な視点から評価します。
最終的な復職の判断や具体的な復職後の配慮などは、企業が産業医の助言を参考に決定しますが、産業医面談は法律上の義務ではないため、復職を円滑に進めるための重要な手段となります。
※休職開始時、休職期間中の面談については該当従業員の健康状態も鑑みて面談設定が必要か判断することが必要です。会社のルールだ!と面談を強制しないようにして、期間中に定期的に連絡が取れる体制づくりを心がけた方が良いでしょう。
<産業医面談のタイミングと目的>
休職前:病状や主治医の診断書を確認し、休職の妥当性を評価します。
休職期間中:病状の回復状況を確認し、健康管理に関するアドバイスを提供します。
復職前:復職の可否や、復職後の業務負荷、配置転換の必要性などを判断します。
復職後:職場環境への適応を支援し、再休職を防止するためのフォローアップ面談を行います。
※復職後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月など定期的に面談の設定ができるように決めておくと忘れないでしょう。
<面談で確認される主な内容>
回復状況:主治医の診断書の内容と照らし合わせ、業務負荷に耐えられる状態まで回復しているかを確認します。
治療の状況:主治医の治療方針に従い、自主的に通院ができているかなどを確認します。
生活リズム:起床・睡眠・外出などが規則正しく、就業に応じたリズムになっているかを確認します。
働く準備状況:復職後の業務に意欲があり、準備ができているかを評価します。
主治医からの診断書や従業員の健康状態、就業意欲など様々なことが複雑に絡み合う状況ですので、産業医の意見をもらうことで会社の判断に貢献できます。
ご相談やお困りのことなどありましたら、一度wellancにお問合せください。
次回:産業医面談(高ストレス者面談)について