離職を検討する社員を「裏切り者」と責めてはいけない。企業に求められる真の向き合い方について 【社長の独り言】No.140
先週は、お盆明けの「他人との比較」から生まれ、8月後半に加速する「離職の決意」についてお伝えしました。
もし、自社のスタッフから「転職を考えている」「今後のキャリアに不安がある」と打ち明けられたとき、経営者様や人事様はどのような反応をされているでしょうか?
やってしまいがちなのが、「せっかく育てたのに裏切られた」「他社に行っても同じだぞ」と感情的になって責めたり、精神論で引き留めようとすることです。
しかし、他者との比較や将来への不安は、働く人間としてごく自然な感情です。これを批判してしまうと、社員は心を完全に閉ざし、退職の意思を硬化させるだけになってしまいます。
今、企業側に求められている向き合い方は、以下の3点です。
1:「不安になるのは当然」と感情を受け止める
他社や同級生と比べて不安になる気持ちを否定せず、「そう思う時期もあるよね」と一旦受け止める寄り添う姿勢が不可欠です。
2:自社で描ける「現実的なキャリアと安心」を提示する
ただ「頑張れ」と言うのではなく、自社でどのように成長できるか、働きやすい環境をどう整えているかを客観的に伝えることが大切です。
3:会社の中に「社内以外の相談相手」を用意する
上司や社長には本音(給与や人間関係の悩み)を言えません。第三者である専門家に本音を吐き出せる窓口が必要です。
社員の迷いや不安を排除するのではなく、「不安を話せる環境をつくれているか」こそが、組織の成熟度を問われるポイントです。
次回(水曜日)は、実際に社内で「退職を予防する面談」を行う際の具体的なポイントについて解説します!
今週も無理をせず、スタッフとのコミュニケーションを大切にしていきましょう。
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